🔷暗峠の県境

生駒暗峠と藤井寺道明寺 088
芭蕉、古くは鑑真和上も歩かれた暗越奈良街道、石畳が素敵な暗峠。

かつてはいくつもの茶屋が並び賑わったという。今も数件あるようだが、この日は閑散としていた。


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生駒暗峠と藤井寺道明寺 089


🔷迎地蔵

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大阪から来る人たちを迎える。石票には「右矢田山二里」とある。 

生駒暗峠と藤井寺道明寺 091
迎地蔵


🔷弘法の水と傘塔婆

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生駒暗峠と藤井寺道明寺 093
八尾の水呑地蔵までは地図上で見たら、直線で2.5kmぐらいだ。水源の確保は重要だから、さぞかし憩いの場となったことだろう。


⊳八尾の水呑地蔵/弘法水↑

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笠塔婆/かさとうばの阿弥陀如来像は弘安7年/1284年の造立

生駒暗峠と藤井寺道明寺 095
川の音が聞こえると思ったら、右手に不動明王が。清流の豊浦川だ。

暗峠付近に発し西流、東大阪市鷹殿町西部で恩智川右岸に注ぐ。大阪平野の町々の疎水として巡ったあと大阪城の堀へと流れ込む。大阪城、そうかつての難波宮だ。

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ちょうど不動明王の向かいあたりにある赤鳥居。

その奥にはさまざまな石神が並べられていた。何かここは明らかに空気が違う場所だった。

諏訪大神、荒熊大神、お多福大神などなどひとまとめにされている。赤鳥居が意味ありげ。


🔷聖法山 観音寺
  真言宗醍醐派 本尊:聖観世音菩薩

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この坂を下ってきた。観音寺の石票は奈良方面に登る人に見えるように立っている。寺は石票の反対側/写真では右側の豊浦川沿いにある。



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街道に沿うように側道を降りていくと本堂がある。

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鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)は陰陽道最高の神であり、北辰(北極星・北斗七星)を表す神である。

神道では天御中主神と習合、本地仏として北辰妙見菩薩との事。神仏分離によって、鎮宅霊符神が邪神として排除された。

⊳鎮宅霊符神について

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川の向こうに立つ黄金の白衣観音蔵

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太子堂の見事な飾りと彫刻

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なかなかいい言葉が書いてあった、少々耳が痛い(笑)

釣鐘堂の彫刻が見事だった。特に四面に施されている欄間の彫刻だが「四方位の守り神、四神獣」が彫られてある。危険な立地のため、一方のみしか撮撮れなかった。

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北の守り神「玄武」と松の木の欄間

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そして釣鐘堂の屋根瓦には橘の紋 

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芭蕉の句碑『 菊の香に くらがり登る 節句かな 』

芭蕉先生の暗峠から亡くなるまでの足取りと句碑たち

暗峠を越える。まさに歴史の中に自分がいた。本来ならば歩いての峠越えをするべきなのだが、文明の利器は盛大に使わせてもらうことにしている。 車しかり、携帯しかり、パソコンしかり...。

なぜなら日本という国の美しき場所や、かつての偉人たちが夢を膨らませた場所に、一つでもたくさん立ってみたいと願う自分には、あまりにも時間が足らないからだ。

芭蕉の最期の行程だと知って、心がきしんだ。行く先々に友がいて、行く先々で歌を詠む。いつか少しでもそんなふうになれれば幸せだと思っている。 


暗越奈良街道 国道308号 奈良側↑

  2011年2月8日 走破



暗峠走破と菅原道真 2011.2.07-08の行程MAP 


生駒暗峠と藤井寺道明寺 114
国道308号、東大阪にちょうど降り立ったところ。




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