桜の園から降り立って、素直に来た道を帰ればいいものを冒険心に火がついた、天候も危ういのだがこの日に限り雨傘の準備もしていたので不安はなかった。
が、久々の恐怖体験になるとは、このときにはまだわからなかった
桜の園の入り口から川の流れに沿って左に進む。 この先は「親水広場」となっていてお弁当を食べるにはもってこいの場所のようだ。 川にも降りることが出来る。
小さな駅があったのだろうか? この写真の右下あたりにちょうど桜の園を流れていた川が武庫川に流れ落ちている。
ゆるやかな湾曲のあたりが「展望広場」。 等間隔に石のベンチが並び2~3人ならここでお弁当とするのも素敵だ。
しばらく行くと左手にあった小さなトンネル。 中には以前誰かがいたような気配、そして供えられていた花...。
武田尾駅から数えて3つめのトンネル(長尾山第一トンネル/307m)だ、「トンネル内照明なし」そして注意書きには「事故などの責任はとれないと ある」そしてさらに左手には「告」という看板まである慎重さ。 とにかくトンネルに入り出口の明かりが見えるまでは本当に怖い、一人だし(笑)。 写真撮りながら後続の人を待った(笑)
それでも人はここを訪れる
トンネルに入って振り返ってみると「告」の看板が仁王立ちしているのがわかる。「引き返せ!」と言わんばかりだな。 今調べてわかったのだが、ここは悲しい悲劇の現場でもある。
1929年3月26日、朝8時30分、その日は強く冷え込んだため、工事に使用するダイナマイトが氷結し、6号トンネル入口付近でたき火をたいて乾かそうとしていたところ、突然爆発、2名が死亡、2名が負傷したという大惨事である。
我々が何気なく利用している鉄道、それも山岳部の建設には並々ならぬ苦労があった。 この福知山線にしても宝塚-福知山間のトンネル18のうち生瀬-道場間に12が集中しているということからこのあたりの厳しい工事が想像できる。 詳しくは≫宝塚の発展 を読んでもらいたい。
トンネルを出ると古い鉄橋(武庫川第2橋梁)が現れる。 もやがかかりいっそう暗く、雨足も強くなっている。 ≫橋梁とは
錆がひどい、それに雨で濡れていて滑るし、風もある。 気をつけて!
渡りはじめに右を見ると武庫川の流れ、それに岩肌は本当に美しい。 山桜もちらほら
渡り終えるころに右を見た、やはり美しい
4つ目(武田尾駅から数えて)のトンネル「溝滝尾トンネル/149m」。 ここも真っ暗、もう...
出口が見えて、先行者が見えるとほっとするが、人を見るのはここが最後になる。 一人で行くものではないなぁ。
溝滝尾トンネルを抜けると武庫川渓谷も一段と迫力を増す。 (溝滝、鯰ケ淵)
手つかずの自然、美しい
進行方向(下流方向)
わずか数メートルのトンネル。 というよりも何かがこの上を立体交差していたのかも?
5つ目(武田尾駅から数えて)のトンネルの左下にある錆びた鉄のプレートに「北山第二トンネル/413m」と読んで取れる。 ここが一番怖かった。
ほっとする瞬間、真っ暗なトンネル内ではうしろから何かに捕まれるような恐怖を感じた。 繰り返すが、一人で行くものではない。
6つ目(武田尾駅から数えて)のトンネル「北山第一トンネル/318m」。 さぁ最後だ、でも当日はこれが最後だとはわかってないから、「またトンネルだ!」と半ば落胆気味だった。
暗闇は本当に心細い、明かりのありがたさをしみじみと思い知らされた。
対岸に何かの痕跡がある。 岩肌に板を打ち付けて蓋をしている。
巨岩がごろごろ、なかなかの迫力
進行方向右手から武庫川に注ぎ込む川をまたぐ
???
とりあえず登ってみた。 確かによく見えるが... 石だけでもいいような気もする。
貴重な体験をさせてもらったが、一人ではやはり心細い。 武庫川の渓谷美は予想以上の美しさだし、植物たちもいろいろと楽しめる。 ハイキングコースとしては印象深いものだ。 このあとはやっとのこと人里に出る。 名塩木之元の集落にたどり着く。 そこから国道176をJR名塩駅まで戻り一安心。
平成24年4月16日 散策
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